グループ授業だけで内申4点からIB英語6点へ
Janeと初めて会ったのはDP2の冬期講習で、始めるには遅い時期でした。当時、英語A 言語と文学SLで4〜5点を取っており、学校で学んだ内容だけではPaper 1もPaper 2も基礎が足りていない状態でした。Paper 2がもっとも分かりやすい例で、25点満点で10点前後にとどまっていました。
難しさは書くことよりも手前にありました。テキストを渡されても、そもそも分析できる要素を見つけることに苦労し、見つけられた場合でも、その観察をどう段落に分ければよいのか見当がつきませんでした。それがなければ、エッセイは論証ではなく気づいたことの羅列になります。
DP2の冬ともなれば残り時間は多くなく、彼女もそれを分かっていました。英語をすでに限界に達した科目として捉え始めており、自信もその分だけ下がっていました。内容と同じくらい、メンタルの管理が必要な状況でした。
私のアプローチ
学年の時期を考えると意外なほど前に戻って始めました。そもそもエッセイをどう書くのか、テキストを最初に読むときにどう向き合うのか、というところからです。残り時間を思えば遅く感じられましたが、もともと無い土台の上で穴だけを埋めてうまくいく方法はありませんでした。
それと並行して、marking criteriaを直接扱いました。生徒は「もっと分析しなさい」と言われながら、その基準が何を評価しているのかは教わらないことが多いのですが、採点基準こそ、良い答案がどのようなものかについて得られるもっとも具体的な説明です。IBの基準を理解したことで、漠然とした指示が狙える目標に変わりました。
もっとも重要だったのは、宿題のあとに起きたことです。下書きのエッセイで課題は終わりませんでした。受け取ったフィードバックを反映してエッセイを修正し、再提出する。下書きは生徒が今できることを示し、修正版はフィードバックが実際に吸収されたかどうかを示します。時間が圧縮された状況では、後者の信号のほうが価値があります。
これらすべてが短い期間で行われました。冬期講習、そしてそれに続く最終試験対策クラスです。
結果
JaneはIB英語A 言語と文学で6点を取りました。学校の4〜5点からの結果であり、履修したすべての科目のなかで英語の伸びがもっとも大きいものでした。

出発点とは正反対に、分析は非常に細やかになりました。そしてすべてのエッセイを一つの基本の型に押し込めるのではなく、テーマ(theme)ごとに構成する方法を身につけ、設問に合わない構造を抱えたまま時間切れになることなく、制限時間内に完成したエッセイを書けるようになりました。その力を試験まで保たせたのは反復練習です。
ただ、私が最初に挙げたいのは点数ではありません。英語には限界があると感じていた生徒が、そうではないと知るに至り、しかもその結論に自分自身で証明しながらたどり着いたことです。最後まで悔いなく努力すればできる、という姿勢がその出発点でした。
なぜうまくいったのか
Janeがグループ授業であれだけ学べた理由は、実のところ授業そのものとはあまり関係がありません。グループの性質上、一人の生徒に個別授業ほどの目を配ることはできませんが、彼女はその差を完全に自分の積極性で埋めました。授業中にフィードバックを求め、授業が終わったあとも繰り返し聞きに来ていました。
もう半分は、フィードバックを適用する力でした。指摘を受けて納得して終わる生徒もいますが、Janeは指摘を受けると次の文章が変わっていました。非常に良い学習態度と相まって、短い期間を乗り切れるようにしたのはこの点です。
おわりに
DP2の冬に4〜5点から始めれば余裕はほとんどなく、当時の率直な見立ても厳しいというものでした。それでも成り立ったのは、Janeがその限界を固定されたものとしてではなく、まだ通り抜けていない地点として捉え直したからです。
最終成績は6点でした。ただ私が指し示したいのは、彼女が「自分にはできる」という確信を持ったままこの科目を終えたという事実です。初めて会ったときの彼女にはなかったものです。
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